謝ることと許すこと


 

 

支持者のことば

重犯罪における「被害者と加害者」の会話を助ける私たちの仕事にこのウェブサイトが役立つのかコメントを求めて、このサイトへのリンクが送られてきたとき、私は懐疑的であった。「ああ、やれやれ。人間の心という、最も複雑な問題を癒やすための、また新たな単純でありふれた手引きか」と思ったのだ。しかしじっくりと見てみて、心からの謝罪をするための最も重要な要素について、問題を起こした側がよく考えられるように作られているということに驚いた。

— デイブ・グスタフソン、コミュニティ・ジャスティス・イニシアティブ(CJI)
共同責任者
カナダ、 ブリティッシュコロンビア州ラングリー

※CJIとは修復的司法に取り組む団体のこと。青少年の問題に取り組んだり、犯罪の影響を受けた人のサポートを行ったり、ワークショップ、トレーニング、教育プログラムなど、様々な活動を行っている



ほとんどの場合、謝るということは簡単ではない。このウェブサイトは修復的司法の実行における、刺激に満ちたお手本である。謝罪をいくつかのシンプルなステップに分けてあるため、謝らなければならないのではという責任を否定するのが困難となる。

— ジョン・ブレイスウェイト,『Crime, Shame and Reintegration』の著者
  オーストラリア、キャンベラ

※邦訳されている作品では、『修復的司法の世界』、『企業犯罪―アメリカ製薬会社における企業犯罪のケース・スタディー』がある。



一般的に、私は感傷的な手紙が好きなほうではないのだが、このプログラムの良いところは、人々が謝罪するのに鍵となる要素を明確にしてくれることだ。我々のほとんどがそれに気がつかないことを思えば、非常に重要なことである。

— ハワード・ゼア、『Changing Lenses』の著者

※邦訳されている作品では、『修復的司法とは何か―応報から関係修復へ』、『責任と癒やし―修復的正義の実践ガイド』、『犯罪被害の体験を超えて―生きる意味の再発見』がある。



Apologyletter.org は素晴らしいアイデアであり、どのような状況にあるどのような人にとっても非常に役に立つデバイスである。ごめんなさいと言うことは簡単ではない。このウェブサイトは謝罪をするために必要な、勇気のいる最初のステップを踏むための支えだけでなく、役に立つ刺激と洞察も与えてくれるだろう。手紙が送られるかどうかにはかかわらず、誰かに対する謝罪を言葉にするという行為自体が大いな癒やしとなりうるのである。

— マリナ・カンタクジノ、“The Forgiveness Project”の創立者および
ディレクター(http://www.theforgivenessproject.com/
イギリス、ロンドン



心からの謝罪を計画する手助けをしようという着想は、言葉にするということが苦手な人にとって非常に役に立つだろう。誰もが自然にそうできるのが当たり前だと考えているが、非を認め、謝るというのはかなり複雑なソーシャル・スキルである。このプログラムは、過ちを犯してしまったものの、それを正したいと思っている人の手助けをしてくれるだろう。

— マーガレット・ソーズボーン、修復的司法トレイナー
http://www.thorsborne.com.au/
オーストラリア



これは、心からの謝罪をする上でのプロセスを考える手助けをするという、素晴らしいプログラムである。両氏の他のワークでも使われるのは明らかであり、また、研修や勉強会などの締めくくりにおいても使われるだろう。手紙を書くというのは、書く側にとってはプロセスのひとつであり、それを送るのにはさらに多くの考慮が必要だろう。このように明示的な手紙を受け取ることは衝撃が大きいかもしれないので、手紙を送る前に、このようなコミュニケーションを受け取る側の心の準備ができているのかどうかを確かめてみるべきであろう。

— ティム・ニューエル、元刑務所長、現在は重犯罪によって影響を受けた人たちのための活動を行っている。
イギリス



とても興味深く、創造的で、効果的な手法である。この体験が、謝罪するという非常に重要な領域を超えて、法に関連するものも含め、あらゆる内容に関する、適切な情報や感情を引き出すモデルとなりうる。

— デビッド・B・ウェクスラー
法に関連した心理的・感情的な問題に取り組む“Therapeutic Jurisprudence”創立者
http://www.therapeuticjurisprudence.org>プエルトリコ大学法学部教授